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泌尿器科

高齢化とともに...
人口の高齢化に伴い、前立腺肥大症や前立腺癌は年々増加傾向にあります。 尿が近くなり、出にくくなった。
これは歳のせいと思っている方が多いようですが、これを放置しておくと尿路感染症や、腎機能の低下をきたすようになります。
生活スタイルの変化による前立腺がんも増加傾向にあります。
前立腺肥大症の治療
前立腺肥大症の治療法には薬物治療と内視鏡による手術療法があります。
経尿道的前立腺切除術(TURP)やレーザーによる手術(PVP)も行います。(本院にて実施)
レーザーで行う経尿道的前立腺レーザー蒸散術(PVP)は入院期間も短く、従来の電気メスで行う方法に比べ身体の負担は少なく、しかも同等の治療効果を得ることができます。
また、日帰りも可能な、新しい前立腺肥大症の手術法としてRezum(レジューム)があります。
これは水蒸気による手術で、103°Cの水蒸気を9秒間噴霧し、前立腺組織を約70°Cまで上昇させ組織を壊死させることにより肥大症による閉塞を解除するという手術法です。

前立腺がんに注意
生活スタイルの欧米化に伴い、前立腺がんが増加する傾向にあります。
現在では採血にて検査するだけの前立腺特異抗原検査(PSA)で前立腺がんが発見されるようにもなりました。
50歳以上の男性なら、できるだけ年に1回の前立腺特異抗原(PSA)を測定しましょう。
歳のせいだと軽視せず専門の医師に診ていただくことが大事なここと思います。
前立腺がんの治療
前立腺がんの根治療法には手術療法・放射線療法があります。
本院では手術療法として、国内2例目に導入のロボット手術ダビンチにて行っており、現在まで多数の症例と豊富な経験を有しています。
前立腺肥大症治療

前立腺とは
前立腺は、膀胱から出てすぐの所にある、尿道のまわりをリング状に取り巻いている腺(組織)で、栗の実に似た大きさと形をしています。
男性ホルモンと関係する臓器であり、精液の一部である前立腺液をつくっています。
前立腺肥大症の治療
最初は前立腺部尿道を拡げる薬(α1ブロッカー・PDE5阻害剤)を使用します。大きな肥大症では前立腺を小さくする薬(5α還元酵素阻害剤)も使用します。
前立腺肥大症治療法の歴史
前立腺疾患の治療は、古代ヒポクラテスの時代から行われていたといわれています。日本では昭和の時代になると開腹による前立腺疾患の治療から内視鏡による治療の時代に進みました。
その後、TURP(経尿道的前立腺切除術)がスタンダードとなりましたが、最近ではより低侵襲であるレーザーを使った手術であるPVP、HoLEPや電気メスで行うTUEなどが主流になっています。
さらに日帰りでも可能な水蒸気治療(Rezum)も出てきています。

前立腺肥大症はなぜ起きるか
前立腺は一般的に熟年期になると大きくなりますが、原因は一つではありません。 最近ではメタボリックシンドロームと肥大症の関係が取りざたされています。
男性機能が低下してくる年代になると次第に前立腺は肥大し、その肥大した前立腺が尿道を圧迫し、その結果、尿が出にくくなったり、膀胱が尿を出そうと常に無理をし、膀胱の活動が異常に高まり、排尿の回数が増えたりするのが前立腺肥大症です。40歳以上の男性がもっとも困っている症状は夜間頻尿です。
前立腺肥大症の症状にご注意
こんな症状が出てきたら、前立腺肥大症ではないか疑ってみましょう。
1.とくに夜間の排尿回数が増加する(2回以上)。
2.尿意を感じてからトイレに行くまでに排尿を抑えることができずに漏らしてしまうことがある。
3.尿が出始めるまでに時間がかかる。
4.尿が出始めてから終わるまでに時間が長くかかる。
5.尿の出方が細く弱々しい。
6.残尿感がある。
国民病の一つ
なお、50才以上の男性の5分の1の、300〜500万人の人が、前立腺肥大症であるともいわれており、この病気はいまや"国民病の一つ"ともいえるのかもしれません。
なお近年はとくに前立腺がんが増えているようです。
ご心配な方は、前立腺疾患は「はずかしい」と思わずに、一度ご相談ください。
過活動膀胱治療

過活動膀胱とは
過活動膀胱(OAB:overactive bladder syndrome)は、突然に強い尿意を感じ、それを我慢するのが難しいという「尿意切迫感」を主な症状とする症候群です。
通常、膀胱は脳からの指令によって排尿のタイミングが調整されていますが、過活動膀胱の場合、この制御機能がうまく働かなくなります。その結果、膀胱に少量の尿しか溜まっていない状態でも膀胱が勝手に収縮し、急激で抑えきれない尿意が生じるのです。
これにより、トイレに行く回数が増える「頻尿」や、夜中に何度も起きて排尿する「夜間頻尿」、さらにはトイレに間に合わず尿が漏れてしまう「切迫性尿失禁」などの症状が現れることがあります。
過活動膀胱の治療
症状が比較的軽い場合には、まず薬を使って症状の緩和を目指す治療が行われます。
前立腺肥大症がある場合には、初めにその治療を優先します。
それによって症状が十分に改善しないときには、過活動膀胱に対する治療を追加したり、治療の方法を見直すことになります。
過活動膀胱はなぜ起きるか
過活動膀胱が起こる理由は一つではなく、さまざまな要因が関係しています。
加齢に伴う膀胱の機能低下や、前立腺肥大症に関連して起こるケース、また脳や神経の病気が影響している場合もあります。
しかし、中にははっきりとした原因が見つからないことも少なくありません。
過活動膀胱の症状にご注意
こんな症状が出てきたら、過活動膀胱ではないか疑ってみましょう。
1. 日中にトイレに行く回数が1日に8回以上になる。
2. 急な尿意でトイレに間に合わず、尿が漏れてしまうことがある。
3. 夜中に尿意で目が覚めて、2回以上トイレに行く。
4. 突然強い尿意を感じて、我慢できずトイレに駆け込むことがある。
推定されている患者数
過活動膀胱の症状は、40歳以上の男女の約8人に1人、つまり12.4%に見られることが調査で明らかになっており、全国で推定810万人の患者がいるとされています。
そのうち、尿意を我慢できずに漏れてしまう「切迫性尿失禁」の症状がある人は、全体の約半数にのぼります。
ご心配な方は、前立腺疾患は「はずかしい」と思わずに、一度ご相談ください。
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